「車両保険を使わない」オーナーが増加傾向!
自費修理&リサイクルパーツという選択肢

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ノンフリート等級制度の改定によって、自動車事故で車を修理する際に、「保険を使わない」という選択をする利用者が増えているようです。最近の動向について紹介しましょう。

ノンフリート等級制度改定で車両保険の使い方が慎重に

2013年10月から多くの保険会社がノンフリート等級制度を改定しました。ノンフリート等級制度とは、契約者が自動車事故を起こすリスクを1~20等級に分け、保険料を等級ごとに割引き・割増しをする制度です。

改定では、事故を起こして「保険を利用した人」と無事故で「保険を使わなかった人」が明確に区分され、異なる割引率が適用されることになりました。事故を起こして保険を使うと3等級下がり、かつ3年間は「事故あり」の割引率(事故有係数)が適用されます。

また従来は、「飛び石によるフロントガラスの破損」などであれば、車両保険等を使っても翌年の等級がダウンしない「等級すえおき事故」とされていました。ところが、改定後は、保険を使うと1等級下がる「1等級ダウン事故」として扱われるようになっています。

事故を起こして保険を使った人の保険料負担は、無事故で保険を使わなかった人と比べて、制度改定前よりも大きいと言えます。その結果、自動車事故で車を修理しなければならないときに、車両保険を使うかどうか、より慎重な判断が求められるようになりました。

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車両保険を使わない「自費修理」が増えてきた

車両保険を使うことによる等級ダウンと事故有係数適用を考慮して、自損事故などで「ちょっとフロント部分を擦った」といった軽微な損害は、車両保険を使わずに自腹で修理する「自費修理」をする人が増加傾向にあるようです。

例えば、16等級(割引率52%)で年間約50,000円の保険料を支払っている人の場合、3等級ダウン事故を起こして保険を利用すると、翌年は3等級下がって「13等級(割引率29%)」となり、年間保険料は約74,000円に上がります。年間24,000円の負担増となり、事故有の割引率が3年間適用されることまで考えると、事故の修理費用が7~8万円の場合には自費修理を選択したほうが、以降の保険料負担との兼ね合いでリーズナブルと考えられます。

実際には保険契約の内容や等級にもよりますが、一般的には、修理費用が15万円~20万円程度であれば、自費修理のほうが結果としてお得になると言われています。また、等級据え置き事故も廃止されたために、飛び石によるフロントガラスの損傷なども自費修理する人が増えてきているようです。

リサイクルパーツを活用した修理も増加傾向に

また、自費修理の増加によって、リサイクルパーツを使った修理も増加傾向にあります。以前のように車両保険を使っての修理であれば、「保険で直す」ことから新品の部品を使うケースが多かったのですが、自費での修理となると費用を安く抑えられるリサイクルパーツが活用されるケースが増えているのです。

リサイクルパーツを活用しようという動きは、実は自動車保険業界にもあります。日本損害保険協会では、リサイクルパーツは法律で定められた一定基準以上の品質を保証されていること、新品部品を使う場合と比べCO2排出量を削減できることなど、経済面や環境面のメリットを広く周知させ、リサイクルパーツの利用促進に積極的に取り組んでいます。

今後、車両保険の使い方を考える際に、「自費修理とリサイクルパーツ」の組み合わせも選択肢のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか。

※本記事は2014年1月17日時点での情報です。
※上記は概要を説明したものです。引受保険会社により、商品名や補償内容等は異なりますので、ご契約にあたっては必ず「各社商品パンフレット」および「重要事項のご説明・契約概要のご説明・注意喚起情報のご説明」をあわせてご覧ください。
また、詳しくは「ご契約のしおり(普通保険約款・特約)」等をご用意していますので、取扱代理店または引受保険会社までご請求ください。ご不明な点につきましては、取扱代理店または引受保険会社までお問合わせください。

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