自動車盗難ランキングに激変
要注意車両を独自データで読み解く

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「保険スクエアbang! 自動車保険」の独自データと、「第16回 自動車盗難事故実態調査」(一般社団法人 日本損害保険協会)の結果を組み合わせて、最新の自動車盗難の実態について解説します。

「ハイエース」が7年連続ワースト1位を返上、ハイブリッド車がターゲットに

2015年3月31日に発表された「第16回 自動車盗難事故実態調査」(一般社団法人 日本損害保険協会)の結果が話題の的になっています。トヨタ「ハイエース」が、7年連続で盗難被害件数ワースト1位の汚名を返上したのです。

この調査は、損害保険会社が2014年11月に保険金を支払った事案(自動車盗難372件)を対象として、自動車盗難事故の実態を明らかにしようとするもの。「ハイエース」の被害件数は、前回調査の148件から40件に大幅減少し、被害件数はワースト2位にとなっています。

この背景として考えられるのが、2012年5月発売モデルから標準搭載されたイモビライザーの存在です。大規模な自動車窃盗団の標的とされ、あまりにも頻発する盗難被害に対してメーカーが打ち出した対策でした。3年の時を経てやっと効果が表れ始めたのかもしれません。

代わってワースト1位になったのがトヨタ「プリウス」。ただし、被害件数自体は前回調査と変わらず70件。「ハイエース」の被害が大幅に減少したことで、順位が繰り上がった形になっています。3位にはトヨタ「ランドクルーザー」、4位にトヨタ「アクア」、5位にトヨタ「セルシオ」が続きました

気になるのは「プリウス」「アクア」という、トヨタの人気ハイブリッド車の順位が上昇していること。「アクア」に至っては、前年20位から16ランクも上昇しています。「アクア」は2014年度に新車販売台数ランキング1位となった超人気モデル。自動車窃盗のターゲットが古くても海外で売れる車種から、最新人気モデルへとシフトしているのかもしれません。

自動車盗難件数 車種別ワースト10

「ハイエース」「ランクル」「セルシオ」の盗難被害の半数以上は泣き寝入り

ところで、「自動車盗難事故実態調査」の盗難被害件数ランキングを見るときに注意したい点がひとつあります。この調査で計上されている被害件数は、あくまで盗難被害に遭い、車両保険金が支払われた件数だということ。つまり、「車両保険」に入っていない車の盗難や車両保険を使わなかったケースは無視されてしまうのです。

そこで、「保険スクエアbang! 自動車保険」の利用者データを用いて、自動車盗難被害ワースト5の車両保険加入率を調査してみました。

自動車保険盗難件数 車種別ワースト5の車両保険加入率

上の図からわかるのは、「プリウス」「アクア」といった最新人気車種に比べて、「ハイエース」「ランドクルーザー」「セルシオ」といった車種の車両保険への加入率がかなり低いということです。

例えば、自動車盗難被害ワースト2位でありながら、「ハイエース」の車両保険加入率は45.5%しかありません。単純計算ではありますが、実際には自動車盗難事故実態調査に計上されている被害件数の倍以上の盗難被害が起き、その半数以上が泣き寝入りするしかないという状況が予想されるのです。車両保険に入っていても盗難補償なしのプランを選んでいるケースも含めて考えると、もう少し厳しい状況かもしれません。「ランドクルーザー」「セルシオ」も同様の状況にあると考えていいでしょう。

自動車窃盗のおもなターゲットになりつつある最新人気車種はもちろんですが、「ハイエース」「ランドクルーザー」のような、以前から盗難被害が多い車種も決して油断はできません。自動車盗難事故実態調査での被害件数が減少しているとはいえ、車両保険加入率の低さを加味すると、盗難リスクは依然として高いと言えます。

自動車盗難による被害を補償してくれるのは車両保険だけです。万が一のときに泣き寝入りしないためには、愛車の盗難リスクをしっかりと理解し、車両保険への加入・非加入を慎重に検討してください。

【オススメ】「車両保険」に加入しても、一括見積もりなら保険料を大幅節約できるケースがあります

※本記事は2015年4月24日時点での情報です。
※上記は概要を説明したものです。引受保険会社により、商品名や補償内容等は異なりますので、ご契約にあたっては必ず「各社商品パンフレット」および「重要事項のご説明・契約概要のご説明・注意喚起情報のご説明」をあわせてご覧ください。
また、詳しくは「ご契約のしおり(普通保険約款・特約)」等をご用意していますので、取扱代理店または引受保険会社までご請求ください。ご不明な点につきましては、取扱代理店または引受保険会社までお問合わせください。

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