自動車保険見直しのポイント
補償内容の重複に要注意!

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自動車保険の見直しを行う際、注意しておきたいポイントのひとつとして、補償内容の重複が挙げられます。重複を解消することで、保険料の節約につながるケースもあるので、確認しておきましょう。

自動車保険見直しのイメージ写真

補償の重複はなぜ起こる?

万が一の事故やトラブルに備える自動車保険。いざというときに手厚い補償が受けられるように、補償内容を充実させておきたいという人も多いでしょう。しかし、充実を図るために様々な特約を付帯すると、補償内容が重複してしまうことがあるので注意が必要です。

補償内容が重複してしまう要因はいくつかあります。家族で複数台の車を所有していて、付帯する特約などの補償対象者の範囲が同じ場合などが一例です。また、自動車保険以外に、火災保険や傷害保険などに加入している場合、それぞれの保険の補償内容が重複するケースがあるので注意が必要です。

■補償が重複するおもな要因
  • ●補償対象者の範囲
    付帯する特約などによっては、補償の対象となる家族の範囲が、「記名被保険者、その配偶者」「記名被保険者またはその配偶者の同居の親族」「記名被保険者またはその配偶者の別居の未婚の子」としているものがあります。補償される範囲に含まれる人が、同じ特約を付帯していると、補償内容が重複してしまう場合があります。
  • ●家族で複数台の車を所有している場合
    記名被保険者本人やその家族で2台以上の車を所有しているという人もいるでしょう。この場合、1台目の車と2台目以降の車の自動車保険の補償内容が重複する可能性があります。
  • ●他の損害保険に加入している場合
    自動車保険以外に、火災保険や傷害保険など他の損害保険に加入している場合、他の保険の補償内容と重複が生じる場合があります。

重複しやすい特約などをチェック

自動車保険の特約などの中で、特に補償内容が重複する可能性が高いものを以下で紹介します。補償重複を解消することで、保険料の節約につながる場合がありますので、しっかりと確認し、自動車保険の見直しを行う際の参考にしてみてください。

「人身傷害補償保険」

人身傷害補償保険は、契約車両に搭乗中の事故などにより、記名被保険者や同乗者が死傷した際、事故の過失割合にかかわらず、実際の損害額が補償されるというもの。契約車両に乗車中の事故について補償が受けられる「搭乗中のみ」と、それ以外の場合でも補償が受けられる「一般」という加入タイプがあります。

一般の加入タイプの場合、補償が受けられる対象者は、記名被保険者とその家族とされているケースがほとんど。例えば、家族で複数台の車を所有している場合、すべての車で一般の加入タイプを選択すると、補償の重複につながります。いずれか1台の車は一般タイプに加入し、その他の車は搭乗中のみを選択することで重複を解消できます。

「個人賠償責任特約」

記名被保険者やその家族が日常生活で事故やトラブルに見舞われ、他人にケガを負わせてしまった際や、他人の財物に損害を与えてしまった際の損害賠償金が補償されるというもの。最近、社会的に問題視されている自転車事故や認知症の人が道路を徘徊し事故に見舞われてしまうといった場合への備えとしても注目されている特約です。

この特約の補償対象者の範囲は、記名被保険者やその家族とされているのが一般的です。家族で複数台の車を所有している場合、すべての車にこの特約をセットしていると補償の重複が生じます。いずれか1台の車にこの特約をセットし、その他の車には付帯しないことで重複を防げます。

また、火災保険や傷害保険でも付帯可能な特約ですので、これらの保険に加入している人は、それぞれの保険の契約内容を確認し、補償が重複していないかチェックしてみてください。

「ファミリーバイク特約」

記名被保険者とその家族が125cc以下のファミリーバイクを運転中の事故による損害などが補償される特約。補償対象者の範囲は、記名被保険者と家族とされているのが一般的ですので、家族で複数台車を所有している場合、いずれか1台にこの特約をセットしていれば、他の車に付帯する必要はありません。

「弁護士費用等補償特約」

自動車事故には、自分にまったく過失がない、いわゆる「もらい事故」というものがあります。もらい事故に見舞われた際は、自分が加入している保険会社に相手方との示談交渉などを代行してもらうことはできない決まりになっています。こうしたケースで、弁護士などに示談交渉を委任した際、弁護士費用等補償特約を付けていればその費用や法律相談費用などが補償されます。

この特約の補償対象者の範囲も、記名被保険者とその家族とされているのが一般的。家族で複数台の車を所有している場合は、いずれか1台にセットするといいでしょう。


重複を解消した際の注意ポイント
複数台の車を所有していて、いずれか1台に特約を付帯し補償の重複を解消した場合、その1台を手放してしまうと補償が受けられなくなるといったケースがあります。このような場合は、他の車の自動車保険に特約などを付帯し直す必要があるので注意してください。また、子供が結婚し、実家を離れる場合など、補償対象者の範囲から外れてしまうケースがあります。家族構成に変化があった際には、補償内容の確認、見直しを行うようにしましょう。

※本記事は2016年3月25日時点での情報です。
※上記は概要を説明したものです。引受保険会社により、商品名や補償内容等は異なりますので、ご契約にあたっては必ず「各社商品パンフレット」および「重要事項のご説明・契約概要のご説明・注意喚起情報のご説明」をあわせてご覧ください。
また、詳しくは「ご契約のしおり(普通保険約款・特約)」等をご用意していますので、取扱代理店または引受保険会社までご請求ください。ご不明な点につきましては、取扱代理店または引受保険会社までお問合わせください。

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