自動車保険における「全損」とはどういう意味?
自動車保険における「全損」は一般的なイメージと異なることも多いようです。どんなケースが全損として扱われるのか、全損時にいくら保険金が支払われるのかを解説していきます。
自動車保険で「全損」として扱われるケースは3種類
自動車事故に遭ったときに「全損」というと、車の骨格部分が大きく折れ曲がるなど修理が困難な場合や、エンジン部分の損傷がひどく修復が不可能な場合をイメージする人が多いでしょう。
自動車保険では、そのほかにふたつのケースが全損として設定されています。自動車保険における全損とは以下の3つです。
- ●車が修復不可能なまでに損害を受けてしまった場合
- ●車が盗難に遭って発見できない場合
- ●修理費が車両保険の保険価額以上になってしまった場合
このうちしっかりと理解しておきたいのは、「修理費が車両保険の保険価額以上になってしまった場合」。通常、車両保険に加入すると、契約時に時価額を基に保険価額(補償の上限金額)を設定します。この保険価額を修理費が超えてしまうと全損扱いになるということ。
例えば、事故による修理費用が50万円となった場合、その車の保険価額が30万円であれば、修理可能な状態であっても全損として扱われるのです。ちなみに、修理費が契約時に設定した車両保険の保険金未満になる場合を「分損」と呼びます。
全損時に受け取れる保険金は契約時に決めた保険価額
全損事故として認定された場合、原則として車両保険の保険価額(補償上限)がそのまま支払われます。
たとえ新しい車の購入費用や修理費用が200万円だったとしても、設定した保険価額が100万円であれば、保険金を100万円しか受け取ることはできません。失ってしまった車を補うためにかかった費用や、修理にかかった費用がすべて補償されるわけではないので注意しましょう。
契約時に設定する車両保険の保険価額は、各保険会社が設定した車両の時価額、再調達価額が基になっているのが一般的です。時価額の妥当性を確認したい場合は、有限会社オートガイド社が毎月発行している「オートガイド自動車価格月報(通称:「レッドブック」)」をチェックしてみましょう。
※本記事は2015年8月21日時点での情報です。
※上記は概要を説明したものです。引受保険会社により、商品名や補償内容等は異なりますので、ご契約にあたっては必ず「各社商品パンフレット」および「重要事項のご説明・契約概要のご説明・注意喚起情報のご説明」をあわせてご覧ください。
また、詳しくは「ご契約のしおり(普通保険約款・特約)」等をご用意していますので、取扱代理店または引受保険会社までご請求ください。ご不明な点につきましては、取扱代理店または引受保険会社までお問合わせください。
- ※自動車保険に加入中の方は保険証券・免許証を、未加入の方は車検証・免許証をご用意ください。
- ※現在の保険契約の満期日まで、1日以上90日未満の方が見積もり依頼の対象です。
- ※お取り扱いできない契約もございます。詳細はページ下部をご確認ください。
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