自動車保険の乗り換え手順と事前に知っておくべきメリット・注意点

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「保険料が高すぎる」「事故対応が悪かった」。そんなときに、多くの人が考えるのが自動車保険の保険会社を変えること、つまり、自動車保険の乗り換えです。このページでは自動車保険の乗り換えの手順から、メリットの詳しい解説、注意事項まで、初心者にもわかりやすく解説しています。乗り換えを検討し始めたらすぐに読んでみてください。

自動車保険の乗り換え手順と事前に知っておくべきメリット・注意点

自動車保険を乗り換えるってどういうこと?

自動車保険の乗り換えとは、「現在、契約中の自動車保険から別の保険会社が販売する自動車保険に切り替える」ことを指す言葉です。

2021年4月の時点で、自動車保険を販売する保険会社は日本国内に15社以上あり、ドライバーは自由に自動車保険と保険会社を選ぶことができます。保険会社ごとに保険料や補償内容、サービスは様々なので、保険会社を切り替えることで保険料が安くなったり、必要とする補償やサービスを追加できたりする可能性があります。

自動車保険の乗り換えとは

自動車保険の乗り換えとは

自動車保険を乗り換える際の手順とポイント

さて、このページを読んでいる人の多くは、現在、加入中の自動車保険に何らかの不満を抱えていたり、もっと自分に合った自動車保険はないかと探していたりする人が多いでしょう。今すぐにでも自動車保険を乗り換えたいと考えている人も少なくないかもしれません。

そこでまずは、自動車保険を乗り換える際の手順を、ポイントを含めて紹介します。

【STEP1】乗り換え先の自動車保険を選ぶ

自動車保険の乗り換えは、乗り換え先となる自動車保険を探すことから始まります。このときに重要なのは、自分が今の自動車保険の何に不満を抱いていて、どのように解消したいのかを明確にしておくこと。下記のようなものが自動車保険に対する不満の代表例かもしれません。

  • ・契約中の自動車保険の保険料を高すぎると感じる
  • ・必要な補償や特約が契約中の自動車保険にはない
  • ・事故に遭ったときに保険会社の対応が不十分であった

「保険料が高すぎる」なら、補償を維持しつつできるだけ保険料の安い自動車保険を、「事故対応が不十分」なのであれば、サービス体制や口コミなどをしっかりと確認して評判の良い自動車保険を探すのがいいでしょう。

なお、自動車保険の乗り換えによってなぜこれらの不満を解消できるのかは、「自動車保険を乗り換えるメリット」として後述しています。自動車保険選びの参考になるのでぜひ確認してください。

保険料の比較には一括見積サービスが便利
「できるだけ保険料が安い自動車保険に入りたい」と考えた場合、たくさんの保険会社から見積もりを取って、保険料を比較する必要があります。しかし、自動車保険の見積もり依頼には、希望する補償内容、運転者の情報、自動車の情報など、たくさんの情報を提供する必要があり、個別に見積もりを依頼するのは非常に面倒。
そこでおすすめなのが、「保険スクエアbang! 自動車保険」の一括見積もりサービスです。一度の情報入力で24時間いつでも保険料の見積もりを比較することができます。

【STEP2】乗り換え先の保険会社に加入申込みをする

保険料や補償内容、サービス内容・品質についてしっかりと比較をして、納得のできる自動車保険が見つかったら、加入申込みをしましょう。

このとき、新しく契約する保険会社には「他社からの乗り換え」であることを必ず伝えます。「他社からの乗り換え」であることを伝えておくことで、ノンフリート等級の引継ぎなどの、乗り換えにあたって必要な手続きを保険会社同士で済ませてくれるのです。

なお、加入申込みの際には下記の書類に記載されている情報が必要になることが多いので、準備しておきましょう。

【自動車保険の乗り換えに必要な書類】

  • ・契約中の自動車保険の「保険証券」
  • ・契約中の自動車保険の対象となっている自動車の「車検証」
  • ・契約中の自動車保険の契約者の「運転免許証」

新しい自動車保険の始期日は古い自動車保険の満期日と同日に
自動車保険の乗り換えは、契約中の自動車保険が満期を迎えるタイミングで行うのが一般的です。このとき、乗り換え先の新しい自動車保険の始期日(補償開始日)は、必ず古い自動車保険の満期日と同日にすること。補償の重複期間や空白期間ができないようにしましょう。
また、「前契約の満期日(中途解約日)の翌日」から「新しい契約の始期日」までの空白期間が8日以上になると、原則としてノンフリート等級が引き継げなくなります。特に注意が必要です。
自動車保険の乗り換えとノンフリート等級の関係は、「要注意!自動車保険の乗り換えと等級の関係」にまとめているので、確認しておきましょう。

【STEP3】保険料を支払ったあとに補償がスタート

加入申込みをして保険会社の引受審査を通過すると保険料の支払いを求められます。指定された期日までに支払いを済ませましょう。補償の開始は保険料の支払い確認後となるのが通常です。万が一に備えて、できるだけ早く支払いは済ませておいたほうがいいでしょう。

契約中の自動車保険の解約手続きが必要な場合も
満期を迎えるタイミングで自動車保険を乗り換える場合、通常は新しい自動車保険への加入申込みだけで乗り換え手続きが完了します。ただし、契約中の自動車保険で自動更新の特約をセットしている場合は、解約の申込みが必要です。乗り換えを検討し始めたらすぐに、自動更新の特約をセットしていないかを確認しておくといいでしょう。

自動車保険を乗り換えるメリット

自動車保険の乗り換えには、大きく3つのメリットがあります。それは「保険料が安くなる可能性がある」「より適切な補償・特約を選べる可能性がある」「より便利なサービスを利用できるようになる可能性がある」こと。続いては、この3つのメリットについて詳しく解説していきます。

保険料が安くなる可能性がある

自動車保険の乗り換えによって得られる第一のメリットといえるのが、「保険料が安くなる可能性がある」こと。現在、加入している自動車保険に対して「保険料が高い」と感じている人は少なくありません。自動車保険の乗り換えによって保険料の節約が実現するとすれば、それは大きなメリットといえるでしょう。

それでは、自動車保険の乗り換えによって、なぜ保険料が安くなる可能性があるのでしょうか。答えはとてもシンプル。保険会社によって保険料の設定方法・算定基準が異なるからです。保険料の設定方法・算定基準の違いについてわかりやすい例をピックアップして紹介しましょう。

ダイレクト型(通販型)と代理店型の保険料の違い

自動車保険はダイレクト型(通販型)と呼ばれるタイプと、代理店型と呼ばれるタイプの2種類に大別されます。ダイレクト型は、インターネットや電話で保険会社と直接に契約を結ぶタイプの自動車保険。代理店型は、ディーラーや中古車販売店、車検整備場などの代理店を介して契約するタイプの自動車保険です。

下の図のように、ダイレクト型自動車保険は、代理店型に比べて代理店手数料や人件費を節約できるため、保険料が安くなる傾向があります。保険料を節約したいと考えている方は、ダイレクト型への乗り換えを検討してみてもいいでしょう。

■「代理店型」と「ダイレクト型(通販型)」の保険料の仕組み

「代理店型」と「ダイレクト型(通販型)」の保険料の仕組み

※純保険料:保険金の支払いに充てられる保険料
※付加保険料:保険会社の運営資金に充てられる保険料

事故リスクの分析手法と保険料への反映方法の違い

自動車保険の保険料は、その契約に設定された様々な条件(運転者の年齢、運転者の範囲、自動車の型式など)から事故リスクを分析して算定されます。基本的には、事故リスクが高い条件で契約すると保険料は高くなる仕組みです。

しかし、事故リスクの分析方法や分析対象、さらに事故リスクの保険料への反映方法は、保険会社によって異なります。つまり、同じ条件で加入しても保険会社ごとに保険料が異なるということです。

例えば、保険料に大きな影響を与える運転者年齢条件。注意していないと見落としてしまうことが多いのですが、下の表のように年齢区分は保険会社によって大きく異なっています。

■保険会社による運転者年齢条件の区分の違い

M保険会社 E保険会社 S保険会社
段階 4段階 4段階 3段階
年齢区分 年齢を問わず補償 年齢を問わず補償 年齢を問わず補償
21才以上補償 21才以上補償 21才以上補償
26才以上補償 26才以上補償 26才以上補償
30才以上補償
35才以上補償

このとき、もし35歳のドライバーしか運転しないのであれば、M保険会社では「35歳以上補償」、E保険会社では「30歳以上補償」、S保険会社では「26歳以上補償」の運転者年齢条件で自動車保険に加入することになります。

事故リスクの分析要素はほかにもあり、運転者年齢条件の保険料への反映方法も保険会社によってまちまちなので確かなことはいえませんが、M保険会社の「35歳以上補償」の保険料が最も安くなる場合、E保険会社やS保険会社から、M保険会社に乗り換えると保険料が安くなる可能性はあるでしょう。

ここでは、運転者年齢条件の区分について紹介しましたが、運転者の範囲や年間走行距離、使用目的などの区分も保険会社によって異なります。また、各種割引きの有無や割引額も保険会社ごとに様々です。自分のカーライフにとって最適な保険会社に乗り換えることで大幅な保険料の節約が実現するかもしれません。

より適切な補償・特約を選べる可能性がある

自動車保険選びにおいて最も重要なのは、万が一のときに十分な補償を受けられることです。どんなに保険料が安かったとしても、補償内容が満足できるものでなければ意味がありません。

自動車保険の補償内容は、保険料と同様に保険会社によって異なります。つまり、乗り換えをすることで「より適切な補償・特約を選べる可能性がある」ということです。

自動車保険の代表的な特約をピックアップし、保険会社ごとの対応状況を下の表にまとめました。例えば、M保険会社に加入中の人は、E保険会社やS保険会社に乗り換えることで、個人責任賠償補償特約をセットできるようになりますし、E保険会社に加入している人は、M保険会社やS保険会社に乗り換えることで、弁護士費用補償特約を外したり、自転車賠償補償特約をセットできるようになるわけです。

■保険会社による特約の有無・設定方法の違い

M保険会社 E保険会社 S保険会社
身の回り品補償特約 選択可 選択可 選択可
ファミリーバイク特約 選択可 選択可 選択可
弁護士費用補償特約 選択可 自動セット 選択可
自転車賠償補償特約 選択可 なし 選択可
個人責任賠償補償特約 なし 選択可 選択可
※特約の名称は保険会社によって異なる場合があります。

ここでは保険会社ごとの違いが表れやすい特約について紹介しましたが、基本補償と呼ばれる対人賠償保険、対物賠償保険、人身傷害補償保険、搭乗者傷害保険、車両保険においても、その保険金額の設定方法や補償範囲が異なるケースがあります。各保険会社の補償内容を詳しく確認することで、自分にとって最適な自動車保険に乗り換えることができるようになるでしょう。

より安心・便利なサービスを利用できるようになる可能性がある

自動車保険には、万が一の補償以外にも様々なサービスが付帯されています。代表的なものが事故対応サービスとロードサービス。この2つはほとんどの保険会社が用意しているサービスですが、詳しく確認するとその内容はまちまちです。そのほか、保険会社によっては、飲食店や娯楽施設などの優待サービスや健康・医療に関する相談サービスを提供している場合もあります。

ここでは、事故対応サービスに関するいくつかの要素の比較をしてみましょう。下の表を見ると、「事故受付時間」「初期対応の内容」は基本的に同様ですが、「初期対応の実施時間」「事故現場駆付け」「指定・提携修理工場数」は大きく異なっていることがわかります。自動車保険の乗り換えをする際は、サービスの内容も丁寧に比較することが大切だといえるでしょう。

■保険会社による事故対応サービスの違い

M保険会社 E保険会社 S保険会社
事故受付時間 24時間365日 24時間365日 24時間365日
初期対応の内容
  • ・事故関係者への連絡
  • ・台車の手配
  • ・病院・修理工場への連絡
など
  • ・事故関係者への連絡
  • ・台車の手配
  • ・病院・修理工場への連絡
など
  • ・事故関係者への連絡
  • ・台車の手配
  • ・病院・修理工場への連絡
など
初期対応の実施時間
  • ・平日:9:00~19:00
  • ・土日・祝日:9:00~19:00
平日・土日・祝日にかかわらず、要望に応じて実施
  • ・平日:9:00~19:00
  • ・土日・祝日:9:00~17:00
に受け付けた事故に対して、当日中に実施
事故現場駆付け なし あり なし
指定・提携修理工場数 約1,970カ所 約900カ所 約800カ所

要注意!自動車保険の乗り換えタイミングと等級の関係

最後に自動車保険を乗り換えるときにぜひ注意したい点についても触れておきましょう。それは、乗り換えのタイミングとノンフリート等級の関係についてです。乗り換えをするタイミングによっては、ノンフリート等級の進行が遅くなってしまったり、等級ダウンの影響を早く受けてしまったりすることがあるので、しっかりと理解しておきましょう。

満期で乗り換える場合は更新と同様の扱いになる

自動車保険のノンフリート等級は、1年間無事故で保険を使わずに過ごすと、1等級進行する仕組みになっています。無事故で満期を迎え、更新をすると等級が1等級進行するのはこのためです。逆に1年間の契約期間中に事故を起こして保険を使うと、事故の種類に応じて等級がダウンし、事故あり係数適用期間が加算されます。

満期で自動車保険を乗り換える場合のノンフリート等級と事故あり係数適用期間の扱いは、更新をする場合とまったく同じです。自動車保険を乗り換えたとしても、前契約で無事故であれば1等級進行し、事故を起こして保険を使っていると、等級ダウンと事故あり係数適用期間の加算が行われます。

■満期で自動車保険を乗り換える場合のノンフリート等級(無事故)

満期で自動車保険を乗り換える場合のノンフリート等級(無事故)

■満期で自動車保険を乗り換える場合のノンフリート等級(事故あり)

満期で自動車保険を乗り換える場合のノンフリート等級(事故あり)

中途解約をして自動車保険を乗り換えると等級の進行が遅くなる

注意が必要なのは、中途解約をして自動車保険を乗り換える場合です。中途解約で自動車保険の乗り換えをすると、前契約で無事故であっても、乗り換え時に等級の進行はありません(事故あり係数適用期間の減少もない)。そのため、前契約の契約期間の分、等級の進行(事故あり係数適用期間の減少)が遅くなってしまうのです。

下の図の例では、乗り換え前の契約を6カ月で中途解約をしているため、10等級から11等級に進行するために1年6カ月がかかっています。

■中途解約で自動車保険を乗り換える場合のノンフリート等級(無事故)

中途解約で自動車保険を乗り換える場合のノンフリート等級(無事故)

一方、前契約で事故を起こして保険を使っている場合は、事故の種類に応じた等級ダウンと事故あり係数適用期間の加算が、乗り換え時に適用されます。つまり、満期で乗り換えるよりも早く保険料アップが行われるということです。

■中途解約で自動車保険を乗り換える場合のノンフリート等級(事故あり)

中途解約で自動車保険を乗り換える場合のノンフリート等級(事故あり)

等級の進行スピードを維持できる「保険期間通算特則」
「等級の進行は遅らせたくない。でも、中途解約で自動車保険を乗り換えたい」という人は、乗り換え先の保険会社が「保険期間通算特則」に対応しているかを確認してみましょう。
保険期間通算特則とは、乗り換え時に前契約の満期日までの短期契約を結び、前契約と新しい契約の保険期間を合算して、1年間の保険期間と計算するもの。この特則が適用されると、前契約の満期日に等級が進行します。

自動車保険の乗り換えは毎年の更新時に検討しよう

自動車保険の乗り換えは、満期のタイミングで行う場合、ほぼデメリットがありません。自分にとって最適な自動車保険に加入し続けたいと考えているなら、毎年、乗り換えの検討だけでもしてみるといいでしょう。より良い自動車保険が見つかるかもしれませんし、たとえ乗り換えをしなくても補償内容や契約条件を見直すことにつながります。

カーライフは時間の経過とともに変化するものです。惰性で更新を続けた結果、加入中の自動車保険が自分にとって最適ではないものになっているケースもあります。更新の時期になったら、自動車保険は「乗り換えを含めて検討する」と覚えておきましょう。

※本記事は2021年7月6日時点での情報です。
※上記は概要を説明したものです。引受保険会社により、商品名や補償内容等は異なりますので、ご契約にあたっては必ず「各社商品パンフレット」および「重要事項のご説明・契約概要のご説明・注意喚起情報のご説明」をあわせてご覧ください。
また、詳しくは「ご契約のしおり(普通保険約款・特約)」等をご用意していますので、取扱代理店または引受保険会社までご請求ください。ご不明な点につきましては、取扱代理店または引受保険会社までお問合わせください。
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