自動車保険に未加入だと事故の補償はどうなる?
自動車保険への加入を怠ると、自賠責保険で補償される金額以上の損害賠償はすべて自己負担となってしまいます。「うっかり加入を忘れていた」といったことがないよう、注意してください。
人身事故の損害賠償は高額になりやすい
人をはねてしまった、車同士が衝突してしまったという事故では、相手を死亡させてしまったり、重い後遺障害を与えてしまうことがあります。1億円以上の損害賠償金を請求されることも珍しくありません。
法律で加入が義務付けられている自賠責保険での相手への補償額は、「対人事故」の場合、上限が3,000万円(常時介護を要する後遺障害の場合は4,000万円)となっており、損害賠償をカバーしきれないケースもあります。自賠責保険で補償されない部分をカバーするために、任意の自動車保険に加入するのがおすすめです。
下の表に対人事故における高額賠償事例をまとめたので、確認しておいてください。
■対人事故における高額賠償事例認定総損害額 | 判決年月日 | 被害者 | 被害状況 |
---|---|---|---|
5億2,853万円 | 2011年11月1日 | 41才・男性(眼科開業医) | 死亡 |
3億9,725万円 | 2011年12月27日 | 21才・男性(大学生) | 後遺障害 |
3億9,510万円 | 2011年2月18日 | 20才・男性(大学生) | 後遺障害 |
3億8,281万円 | 2005年5月17日 | 29才・男性(会社員) | 後遺障害 |
3億7,886万円 | 2007年4月10日 | 23才・男性(会社員) | 後遺障害 |
物損事故でも大きな損害賠償が発生する
多額の損害賠償が発生するのは、対人事故に限ったことではありません。営業中の店舗に突っ込んでしまった、高価な品物を積んだトラックと事故を起こしてしまったなど、相手の器物に損害を与えてしまう「対物事故」でも、1億円以上の損害賠償責任が発生するケースもあります。
また、道路周辺でよく見かけるもの、例えば信号機やガードレールなどを事故によって破損してしまった場合、想像以上の損害賠償金を請求されることがあるので注意が必要です。
自賠責保険では、対物事故に対する補償は一切ありません。対物事故で発生した損害賠償をカバーできるのは、任意の自動車保険だけなので、必ず加入しておきましょう。
■対物事故における高額賠償事例認定総損害額 | 判決年月日 | 被害物件 |
---|---|---|
2億6,135万円 | 1994年7月19日 | トラックの積荷(高額衣類) |
1億3,580万円 | 1996年7月17日 | 店舗(パチンコ店) |
1億2,037万円 | 1980年7月18日 | 電車、線路、家屋 |
1億1,798万円 | 2011年12月7日 | トレーラー |
1億1,347万円 | 1998年10月26日 | 電車 |
■道路周辺の器物と損害賠額償例
道路周辺の器物 | 損害賠償額 |
---|---|
高速道路の電光掲示 | 約1,000万円~ |
道路標識 | 約500万円~1,000万円程度(電光掲示の標識) |
信号機 | 約500万円~ |
電信柱 | 約100万円~(CATV等、他の配線と共用の場合は別途費用がかかる) |
ガードレール | 約30万円~(1スパン) |
※本記事は2015年8月21日時点での情報です。
※上記は概要を説明したものです。引受保険会社により、商品名や補償内容等は異なりますので、ご契約にあたっては必ず「各社商品パンフレット」および「重要事項のご説明・契約概要のご説明・注意喚起情報のご説明」をあわせてご覧ください。
また、詳しくは「ご契約のしおり(普通保険約款・特約)」等をご用意していますので、取扱代理店または引受保険会社までご請求ください。ご不明な点につきましては、取扱代理店または引受保険会社までお問合わせください。
- ※自動車保険に加入中の方は保険証券・免許証を、未加入の方は車検証・免許証をご用意ください。
- ※現在の保険契約の満期日まで、1日以上90日未満の方が見積もり依頼の対象です。
- ※お取り扱いできない契約もございます。詳細はページ下部をご確認ください。
- ※法人・営業用はこちら/バイク保険はこちら
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